デイサービスの介護職員に向いている人・向いていない人
ぼくはデイサービスの介護職員に向いています。
自分で言うのもおかしな話ですし、介護業界での経験は3年(2024)ほどで豊富なわけでもありません。
でも、ぼくはデイサービスの介護職員に向いています。
根拠としては、
生活の中で必要な作業、たとえば洗濯・皿洗い・掃除などが得意で好きだからです。
もうちょっと詳しく説明しますね。
生活介助がデイサービスの基本
デイサービスや介護施設では、日常生活動作(ADL / 移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴、など)の介護が中心となります。
また、自立度の高い利用者さんが多いデイサービスでは、手段的日常生活動作(IADL / 複雑な動作と判断が求められる「応用的な動作)の介護・介助も重要になってきます。
自宅での暮らしを維持するため家族介護の負担を減らすために、生活の支援をしていくことが求められます。
デイサービスで行っている生活介護
洗濯ものを取り込んだり・畳んだり、食事の配膳、食事後の食器洗い・食器拭きなど、手順がいくつもの工程で成り立っているような作業を利用者さんと一緒にやっていきます。
とくに軽度の認知症の方は、これらの生活動作が徐々にできなくなっていってしまうので、積極的に手伝ってもらうように介護職員が働きかけることが重要になってきます。
ひとり人暮らしの経験がデイサービス介護職員で活かせる
話はちょっと脱線するようで脱線していないのですが、
ぼくは20代の頃(現在40代)、10年間ひとり人暮らしをしていました。
賃貸の契約から家賃の支払い、光熱費の管理や更新手続きなどはもちろん、炊事・洗濯・掃除なども自分でやっていましたし、行政への手続きなんかも全て自分で行っていました。
当然と言えば当然なのですが、実家で暮らしている未婚の男性・結婚していても家事は奥さんに任せている男性は、おそらくこれらのことが不得意だと思います。
ぼくは、ずっと自分でやってきたことなので、手際良くこなすことができました。
利用者さんと一緒に皿洗いをする
昼食後の食器は、利用者さんと一緒に片付けていきます。
食器を洗剤で洗う係はぼくの役割で、洗い終わった食器を拭く係を利用者さんに手伝ってもらっています。
簡単な作業に思えても、認知症のある方は「次にどの食器を拭いたらいいか」などがわからなくなってしまうことがあるので、ひとつひとつの動作を細かくサポートしていくことがポイントです。
「この食器を拭き終わったら、同じお皿は重ねて置いて行ってくださいね」
と、丁寧に声掛けしていき、急がせないでゆっくり手伝ってもらっています。
いろんなアルバイトの経験がデイサービスに向いていた
芸人になるために東京でひとり暮らしをしていたのですが、芸人の収入はまったくありませんでした。
なのでさまざまなアルバイトを経験しているのですが、その経験がデイサービスの介護職に大いに役に立っています。
居酒屋でのアルバイト経験
配膳・洗い物・調理。
これらの作業はデイサービスでめちゃくちゃ役に立っています。
デイサービスでは利用者さんの介助はもちろんですが、同時進行でいろんな雑務もこなしていかなくてはいけません。
洗い物や洗濯などの作業スピードが速いと、それだけで重宝されます。
ハウスクリーニングのアルバイト経験
マンションやアパートの入居者が引っ越したあとの、ハウスクリーニングをしていました。
この経験も、デイサービスの介護職員として直接活かせます。
介護施設では感染予防を重視しなくてならないので、施設内の清潔は常に保っておく必要があります。
また、整理整頓の意識も重要です。煩雑に置かれた荷物などは、利用者さんの転倒につながったりして重大な事故の原因になってしまうからです。
引越しのアルバイト経験
荷物を運ぶことと、利用者さんを以上することと、
身体介助における体の使い方や重心移動は、介護負担の軽減につながります。
介護の用語では「ボディーメカニクス」と行って、腰痛予防の技術として身につけておかなくてはいけません。
まさか引越しのアルバイト経験がこんなところで役に立つとは。
フィットネスジムでのアルバイト
利用者さんと一緒にトレーニングしたりするので、フィットネスジムの経験も活かせます。
有酸素運動のトレーニング方法や筋力トレーニングの方法を知っていることが、デイサービスの職員として活かせました。
まだまだアルバイト経験はあります。デイサービスはいろんな経験が活かせる職種だと思います。
デイサービスの介護職員には向いていない人
コミュニケーションが好きではない人は、ちょっと向いていないかもしれません。
デイサービスの利用者さんは自立度が高い方が多いです。
お話好きの方がいたり、お友達と会いにくるようなお出かけの意味もあったりします。
介護職員は積極的に利用者さんと関わっていかなくてはいけませんし、利用者さん同士の仲を取り持ったりする意識も大切です。
少し演技することもある
淡々と作業するだけでなく、少しやりすぎぐらいの笑顔で話しかけたりするこも大事です。
明るい雰囲気り安心感を演出することが、デイサービスの職員に求められます。これは認知症の方を不穏にさせないためにも重要な意識です。
こうした過剰な表現が苦手な人は、デイサービスよりも事務職や清掃業務など、利用者さんと比較的接点の少ない業種がいいかもしれません。
とはいえぼくは、少しずつ慣れていきましたし、やっていくうちにどんどん楽しくなっていきました。
これは芸人をしていたことが役に立っているかもしれません。
人の話を聞くことができない
これは高齢者の話をただ聞くということではなく、高齢者の困りごとを引き出すというヒアリング能力のことを意味しています。
たとえば介護施設では、アセスメントといって、利用者さん生活や人生を聞き出すことから介護計画や介護目的・目標を考えていきます。
また、計画に基づいた行動・実行ができているかなど、モニタリングもしていきます。そうして経過観察や実績を記録していくので、ヒアリング能力はとても重要なスキルのひとつなのです。
一方的に話したりそもそも会話が好きじゃないという人は、ちょっと向いていないかもしれません。
趣味が多いとデイサービス人気者になれるかも
手芸や工作、麻雀・野球に詳しいなど、なにかひとつでも趣味があるとデイサービスでは人気者になれるかもしれません。
デイサービスは余暇を楽しむ娯楽施設という意味合いもあると思っています。
利用者さんは施設で思い思いの時間を過ごされるわけですが、積極的に何かを学びたいとか、新しいことにチャレンジしてみたいとか、そういった意欲の高い高齢者の方も多くいらっしゃいます。
学生時代に覚えた麻雀がデイサービスで役に立った
ぼくはハタチぐらいのときに、友達と集まって麻雀をしていました。その経験が役に立っています。
デイサービスでは麻雀をすることもあります。頭を使って指先を使う麻雀は、リハビリとしても非常に優秀な娯楽です。
懐かし名曲をギターで弾いてみた
ぼくは趣味でアコースティックギターを弾いています。
レクリエーションで弾き語りをするなどして、ちょっとした音楽療法をするようになりました。
美空ひばりさんの「川の流れのように」は、大合唱になります。ありがたいことに。
ここまで紹介してきた他にも、デイサービスに向いている・向いていないという視点はあると思いますが、ぼくの個人的な意見を紹介しました。
ぼくがデイサービスの職員に向いていると思っているのは、
デイサービスで仕事をしていく中で、徐々に感じていったことです。
まずはやってみる。楽しむ気持ちを大事にしてきたいと思います。