働きやすい介護施設の特徴とは?複数のデイサービスで働いてわかったこと

あなたが今、働いている介護施設は、
働きやすいですか?
え?もしかして…
近々…転職を考えていますか?
ぼくは今、デイサービスで働いています。
その施設で働き始めて、もうすぐ3年になります。
自分に合っているし働きやすい職場なので、この先もずっとこの施設で介護職を続けていくつもりです。
ただ、今の職場に出会うまでに、いくつかのデイサービスで働いてきました。

こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。デイサービスの介護職員です。
その職場で長く働いていると、環境に慣れてきてしまって多少嫌なことがあっても目をつぶってしまいますよね。
でもふとした時に、思いませんか?

他の介護施設はどうなんだろう?
これが当たり前なんだろうか?
いろいろ悩みすぎて…そして挙句、
「わたしには、介護職向いていないのかな?」
「介護職を辞めて…他の仕事に転職しようかな…」
ぼくはそこまで追い詰められました。
40代(2020年ごろ)で介護業界に転職して、最初に勤めた介護施設でどうしても嫌なことがあって。
その施設が始めての介護の職場だったので、その施設の常識が介護業界の常識だと思い込んでいたんです。
でも、どうしても自分の中で許せなくて…
職場の同僚に相談したんですね…
そしたら…
「どの施設もだいたい一緒だから…気にしない方がいいよ」と言われ、

介護施設はだいたいどこも同じって…
ほんとかな?
同僚の言葉を疑って…
思い切って違う施設に移ったんですね。
そしたらね…他の施設は全く違いました…
同僚は、ぼくが離職しないためにそう言ったのかもしれません。どこの介護施設も人が足りてないですからね…
転職した先は、とても働きやすい施設でした。
ぼくは今、自分に合ったデイサービスで働いています。
あなたも、今の職場で我慢していることがあるなら、もっといい環境・いい条件、自分に合った介護施設があるかもしれませんよ。
我慢して働いている時間…人生の時間がもったいないですよ!
ぼくは介護職を辞めなくてよかったと…心を撫で下ろしました。
そんな経験があってから、ぼくは自分なりに「いい介護施設の基準」を持つようにしています。
主観的な感想だけではなく、客観的な視点も大切だと思い、
介護単発バイトアプリ「カイテク」を使って、数十箇所のデイサービスで仕事もしてきました。
この記事では、ぼくが職場を変えて感じた「いい介護施設とはどんな施設か」をお伝えしていきます。
ご期待ください!
介護職を辞めたいと思った理由

最初に働いたデイサービスは、なんで辞めたいと思ったかというと…
先ほども言いましたが、ぼくは40歳を過ぎてから介護業界に転職しています。
前職はWebのエンジニアをしていました。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格を取って、デイサービスへ就職することができたんですね。
そのデイサービスが、ぼくには合っていませんでした….
デイサービスという職種・職場環境が合ってなかったわけでなく、
職場の人間・人間関係がとても嫌だったんです。
口調の荒いベテラン介護士
あなたの施設にもいませんか?
やたらと命令口調の介護職員。
「あれやって!」「これやって!」「違う!」
介護現場って忙しいですから、気持ちが焦ってくるのはわかります。でも、感情をぶつけるそんな口調でいわれたら…ムカつきますよね。
百歩譲って、職員に言うならまだしも…利用者さんにもその口調のまま対応してるんです。
言語道断ですよね。
そのそ職員ひとりが、職場の空気を悪くします。ぼくはそう言った口調を耳にするだけでも嫌でしたね。
陰口・不平・不満を平気で言う介護職員たち
「あの人の仕事が遅い…」
「あの利用者さん大変だから…今日来るの?え〜」
みたいな…
本人がいないところで、平気で陰口にも悪口にも似た雑談をしている職員たちがいたんです。
同じ職場で働いている仲間ですよ。施設を利用して頂いている利用者さんですよ。
ぼくは耳を疑いましたね。
加えてその方達は「あのやり方おかしくない?」「めんどくさいんだけど」と、施設に対する不平・不満も口にします。
とくに改善策を提案するのではなく…ただただ不満を垂れ流すだけ…
何の意味があるですかね。ぼくは相手にしないようにしていたんですが、その不平・不満が耳に入ってくるのも嫌でした。
注意できな上司やリーダー
態度の悪い介護職員を注意できな上司も嫌でした。
勤務中に携帯をいじっていたり、持ち場を離れてサボっている職員がいました。
明らかに注意しなくてはいけない行動や態度です。でも、上司は厳しく注意しません。
ぼくは「仕事中に携帯を見るのはやめた方がいいですよ。利用者さん見てますよ」と直接注意したのですが…
職員同士で注意すると、人間関係に摩擦が生じて仕事がしにくくなったりするので、できれば上司・リーダーに注意してほしいのです。
上司に相談しても…注意はしてくれませんでした。
介護業界、どこの施設も人が足りていません。職員の数が揃わなくて運営できない介護施設があるくらいです。
厳しく注意すると…辞められたら困るんですね。シフトに穴が開くから。
いやいや、そんな施設なら…閉鎖してしまえと思うが…
でも利用者さんが困るもんなぁ…

もうね…職員間の人間関係の悩みが多くて、利用者さんのケアに集中できなんですよ…
結局一番被害を受けているのは、
利用者さんなんです…
結論。人間関係の悪い介護施設は働きにくい

働きにくい介護施設ってどんなところ?
(出典)平成19年度介護労働実態調査((財)介護労働安定センター)
職場の人間関係不満があったからという理由が、離職理由の上位に食い込んでくるんです。
見てくださいよ。利用者さんに関する理由って一番低いんです。
ぼくも利用者さんで嫌な方はいませんでした。

利用者さんはみんな優しいんです。
ね。これが現実。
「介護職員は給料が安い」とか、「危険・きつい・汚い」とか、介護業界にはネガティブなイメージがありますけど、
そんなことは業界で働く前からある程度覚悟はしているんですよ。
でも、人間関係においては…施設の取り組みや方針でどうとでもなるじゃないですか。
その施設で長く働いている介護職員は、自分の行動や言動が正しいのか・正しくないのかの判断ができなくなっていきます。
それは、内部の仕事が増えて、外部との接触が少なくなっていく傾向にあるから。だからね…根本から変えるのは…なかなか難しいんですね。

ぼくは結局、そのデイサービスをやめることにしました。
1年くらいは勤めたんですけどね…それが限界でした。
デイサービスの仕事内容が知りたい方は、こちらの記事をどうぞ!
働きやすいと感じたデイサービスの特徴

ちょっと…嫌な話が続いてしまいましたね。
ここからは明るい話題です!
前職のデイサービスを離れてから、別のデイサービスで働くことにしました。
ぼくは、デイサービスの仕事が好きなんです。
その施設はぼくに合っていました。いまもその施設で働いていて、もうすぐ3年になりますし、この先もずっと今の施設で働いていこうと思っています。
「カイテク」という介護単発バイトアプリで仕事した経験・体験も踏まえて、働きやすいと感じたことについて紹介していきたいと思います。
介護職員が介護が好きで楽しそうに働いていることが伝わってくる
やっぱり…楽しく働ける環境がいいですよね。
今のデイサービスは、介護職員が生き生きとして、笑い声があって、職員同士の人間関係もよくて。
仕事に対して前向きな職員ばかりなので、報告・連絡・相談もしっかりできています。業務に関するやりづらさやストレスが少ないのでケアに集中できるんです。
怖い顔をする人・不機嫌を撒き散らす人・言葉が汚い人、今のデイサービスにはいません。
結局いちばん大事なのは、条件でもなく環境でもなく「人」でした。
施設の環境や方針・理念・雰囲気がその雰囲気を作っているんだと思います。
笑顔で仕事をしている・介護を楽しんでいる職員がどれだけいるか。とっても大事だと思っています。

介護を単なる労働と思っていると、介護って楽しくないですよね。
やりがいや楽しさを見つけていくことが大事だとつくづく思います。
介護職員が明るく挨拶できている

おはようございます!!
利用者さんに対してはもちろんですが、職員に対しても来客の方に対しても、挨拶がしっかりできていました。
あいさつ。社会人の基本ですよね。
でも、挨拶のできない施設も結構あります。
「だれ?あの人?」
施設へ見学に来て頂いたご家族に対して、目配せはするものの挨拶できないとか。
椅子に座ったまま顔も向けないとか…その時点でその介護施設のレベルがわかりますしバレてしまいます。
だから介護職員が、大きな声で明るく挨拶できているかどうか、とても重要ですね。
単発介護で行ったデイサービスでも、明らかに違いがありました。
挨拶ができる施設は来客を持てなす意識があるため、派遣の職員にもとても丁寧に仕事内容を教えてくれます。
一方で挨拶のできない施設は、基本投げっぱなし・ほったらかしです。タスクだけ渡され、説明も雑で仕事がとてもやりづらい。
なので、挨拶を見てください。挨拶を見れば大体わかります。
利用者さんの表情はイキイキとして明るい
利用者さんがイキイキとしてるかってことも大事です。
洗濯物を畳んだり、食器を拭いて頂いたり、運動・レクリエーション、利用者さんは皆とても活動的です。
利用者さんがイキイキしてるってことは、介護職員と利用者さんの関係性がいいってことなんですね。それはケアの質が高い証拠です。
逆に、
椅子に座ってじっとしている利用者さんしかいない…
施設にいる時間を苦痛に感じている方ばかり…
これも多点でいろんな介護施設を見てきましたが…排泄・入浴・見守りしかしてない雑なケアをしている・介護施設は、そういった元気のない利用者さんが多かったです。
ということはつまり、介護職員の対応・ケアに問題があるんです。施設の運営に問題があるるんです。
利用者さんが活動的でイキイキとしているか。職員の顔も死んでいないか。表情はとても重要だと思いました。

介護施設のフロアにイヤーな空気が流れていて、とっても居心地が悪いです。
介護職員の言葉遣いが丁寧

結局人のことばかりになってしまうんですが…
介護職員の、呼び捨て・タメ口・ちゃん呼び・命令口調・感情的な言葉。
これらの言葉を使う職員は誰もいません。気持ちよく仕事ができます。
言葉遣いひとつで職場の空気は大きく変わります。
介護施設はバタバタして忙しいので、焦る気持ちが出てしまい言葉遣いが乱暴になりがちです。
だからといって乱暴な言葉を使っていいのか。そんなことはないですよね。
それは乱暴な言葉を使う職員が未熟なだけで、イライラを他人のせいにしているだけです。
イライラしたスタッフは利用者さんの居心地も壊してしまいます。
とくに認知症の方はその負の感情を受け取ってしまい、問題行動や不穏になったりしますからね。
介護職員の言葉遣いは、とっても重要な視点だと思いました。
年配の介護職員も働いている
70歳を過ぎても、現役で働いている介護職員が数人います。
他の職員と同様、食事介助・入浴介助・トイレ介助・レクリエーションをしています。
それが何を意味してるかというと、高齢になっても働ける環境・仕組みがあるということです。つまり、人を大事にしているということ。
人員不足だからやもえず高齢の人に働いてもらっているのか、
それともその人に合わせた働きやすい環境や条件を用意しているのか、
人を大事にしている施設がどうかが、働いている職員の年齢でもわかります。
利用者さんと介護職員が積極的に運動をしている
利用者さんに、積極的に運動してもらっていました。
利用者さんと一緒に散歩へ行ったり、歩行訓練をしたりしています。
介護施設に来ているのに椅子に座っているだけ…それでは高齢者はあっという間に足腰の筋力が衰えていきます。認知機能の低下も早くなります。
歩いたりレクリエーションをしたりして体を動かすことを積極的に行っている施設は、利用者さんのことを大事にしています。
運動をして健康を維持していけば、職員・ご家族の介護負担の軽減にもなりますし、なにより介護の楽しさを実感できるのではないでしょうか。
介護施設にボランティアの方が出入りしている
ほとんど毎日、誰かしらボランティアさんが出入りしています。
ドライヤーを手伝って頂いたり、食器洗いや掃除・消毒などの清掃を手伝って頂いたり、
利用者さんの傾聴をしてくださったり。
楽器演奏・レクリエーションのお手伝いもしてくださいます。
要するに、地域との接点・連携があるってことです。開かれている介護施設の証拠です。
外部の人間を受け入れない閉鎖的な施設は、内部にいろいろと問題を抱えているケースが多いですね。要するに、見られたくない・見せられないんですね。

ぼくが感じた「働きやすい介護士施設の特徴」はこのくらいです。
もちろん、ストレスがゼロになることはないです。働いていればどんな仕事だって少なからずストレスはあります。
大事なことは、ストレスを持ち越さない・溜め込まないこと。心のモヤモヤにしておくのではなくきちんと解決策を探ることです。
ぼくは、介護職で感じたストレスは文章を書いて発散しています。よろしければ、参考にしてみてくださいね。
介護職は給料・待遇の条件だけで決めない方がいい
あなたが介護施設・職場を選ぶ基準って、なんですか?
給料ですか?
休日の多さですか?
福利厚生やキャリアに関するサポート体制ですか?
給料はどこも似たり寄ったりですよね。介護報酬は国が基準を定めていますから。
なのでぼくは、介護施設の設備やシステムよりも、働いている人を見て職場選びを判断した方がいいと思っています。
介護職は対人支援の仕事ですから、人が良くなければサービスの質も良くないです。
いくら最新のテクノロジーを使っていても、介護職は対人支援お仕事なので最終的に行き着くところは「一緒に働く仲間」なんです。
単発介護バイトアプリ「カイテク」を使ってみるのはお勧め

職場を変えようかな…どうしようかな。
でも、忙しくて転職活動する暇がない

カイテクを使って、職場体験とお金をもらいながらを転職先を探しましょう!
介護単発バイトアプリ「カイテク」ってご存知ですか?

スマートフォンアプリなんですが。
日雇い派遣でできる介護求人サービスです。
介護現場の経験があれば、仕事はたくさんありますし、すぐに働くことができます。
時給も1200前後と低くありませんし、残業もありません。

ぼくは近隣のデイサービスへ数カ所働きにいきました。
カイテクを利用している施設は、求人目的で利用している施設も多いので、仕事をしながら気軽に転職活動ができます。
ぼくは実際に「うちで働きませんか?」と声をかけていただきました。
あなたも使ってみてはどうでしょうか?
介護職員だけでなく副業するのもあり
ぼくは、パート職員としてデイサービスで働いています。
最初の施設が働きにくかったことから、常勤として働くのはちょっと怖くなったんです。
そこで、介護の資格を活かして介護Webライターの副業もしています。
これはぼくなりに、介護の仕事を長く続ける工夫なんですね。
もしかしたらあなたも、Wワークや在宅ワークが向いているかもしれませんよ。
クラウドワークスで案件を探してみるのはいかがですか?
介護Webライターの始め方については、こちらの記事をどうぞ!
介護施設はどこも一緒じゃなかった
「介護施設はどこも一緒でしょ」と言った同僚の言葉。
やっぱり嘘でした。
介護施設によって全く違います。
人も環境も、条件も働きやすさも仕事内容も全く違います。
介護施設で働く職員も、介護施設を利用する介護者の皆さんも、
介護施設は慎重に選んだ方がいいです。
選ぶ介護施設によって、介護職員は長く働けたりしますし、介護者の皆さんは介護負担が違ってきたりします。
1日の大半を、居心地の悪いところで過ごしたいですか?
積極的に動いて、いろいろ体験していきましょう。
あなたも、働きやすい介護施設の基準を考えてみてくださいね。
そして一緒に、介護職を楽しんでいきましょう!