実際の案件をもとにWebライティングを解説します

他のWebライターさんって、どんな感じで文章を書いてるの?
気になるよねぇ〜。
他の人の書いてる途中を見ることないもんね。
そんでもってさぁ、記事を納品した後にさぁ、クライアントからフィードバックもらうこともないもんね。
あなたは、どんな制作工程でWebライティングの記事を仕上げてる?
いきなり書き始めるタイプ?
それともしっかりリサーチしてから書き上げるタイプ?

こんにちは、のざき寿(ひさし)といいまして、デイサービスの介護職員やってる。
「Webライターを始めたけど…文章の書き方がわからない」
そんなあなたのためにね、実際の案件の内容を元にぼくの執筆方法を公開したいと思う。
案件の内容から「クライアントはどんな成果を求めているか」を考えることが大事だと思ってる。
クライアントの依頼内容がわからないままだと、どんな文章を書くことが望ましいか、書き方が想像できないですよね。
すでに案件をこなしている方もね、文章の見直しやポートフォリオ作成の参考にしてみてね。
まずは執筆依頼を見てみよう

クラウドワークス上で受けた実際の案件をもと解説していくね。
- とある業界の資格取得スクールを運営しているメディア
- 資格の種類・資格の特徴などを紹介する記事
- 4,000文字(本文のみの執筆)
- 記事構成・見出し案などはクラアント指示
- Wordファイルでの納品
- その業界での実務経験がある方・資格保有者は優遇
- 納期:1週間
- 継続案件あり

具体的な業界や案件の詳細までは記載できないけど、
あなたの状況に当てはめて考えてみてね。
依頼内容とマニュアルはしっかり確認しよう

案件には、ほとんどの場合マニュアルがあるよ。レギュレーションって言ったりする。
【依頼内容】
ご依頼している記事は、〇〇業界の〇〇を紹介している以下のサイトに掲載する記事です。
https://hogehoge.com(ダミーのURLです)
〇〇業界に関心のある学生に向けたメディアで、〇〇業界で活躍するための知識などを発信しているコンテンツです。
資格情報や資格取得に関する情報が検索でき、簡単に資料請求が行えるシステムを構築しています。
今回のご依頼は、資格取得のための資格情報や勉強方法を記事にしていただき、メディアの認知を広げていただきたいと考えております。
そのため、SEOを意識した記事の執筆をお願いいたいします。

こうした概要がまずあって…
ターゲット・ペルソナの説明
〇〇の資格取得を目指している学生へ向けて執筆をお願いします。
ペルソナってのはね「20代」「学生」「男性」みたいな、想定する読者のイメージのことね。
ペルソナとはなに?ってうい方はコチラの記事をどうぞ。
納期の説明
クラウドワークスを通じて、正式に案件のご依頼をいたします。
マニュアルを確認して頂いたのち、マニュアルに準じて執筆をお願いいたします。
執筆マニュアルで文章を確認して頂いてから、初稿提出願います。
修正は3回までの対応をお願いたします。
執筆ありがとうございました。報酬をお支払いいたします。
もちろんクライアントによって納品スケジュールは違う。
上記の例は、納期に余裕がある案件かな。「2日以内で…」とか、あったりする。
クライアントがWebライティングに求めている成果
執筆いただいた記事を読んで、ペルソナが資料請求・問い合わせをいただけることを成果としています。
ペルソナの、
- 悩みや不安が解消されているか
- 知りたいことが記載されているか
などの、読み手にとって価値のある内容にしてください。
要するね、売上に直結するような記事を求めているってことね。
- ページビューが稼げる
- 商品が売れる
- お問合せが増える
こんなことが成果として求められているのかな。
記事の構成に関して
記事の構成や見出しに関しては、こちらで用意いたします。
SEOの検索キーワードをもとに構成しております。
本文のみ執筆をお願いいたします。
【h1 記事のタイトル】
- h2 大見出し
- h3 小見出し
- 本文(執筆いただきたい箇所)
- h3 小見出し
- h2 大見出し
- h3 小見出し
- 本文(執筆いただきたい箇所)
- h3 小見出し
HTMLの見出しはh2〜h3までで構成しております。
【注意事項】
PERP法を用いて、記事の冒頭にはこの記事で得られる結論を記載するようにしてください。
読み進めたくなるようなリード文で記事の概要を解説してから、本文へと誘導してください。
本文にはできるだけSEOキーワードや共起語が入るように執筆願います。
共起語とは、任意キーワードの文章を書くにあたって「キーワードと合わせて使用される確率が高いワード」です。
共起語検索
検索ワードを入力すると、共起語として認識されていると思われる単語を出力します。

ほとんどの案件がね、見出しや記事構成が決まってる。
ディレクターの人がいてね、構成を考えてくれるんよね。
「構成もお願いします!」という案件であれば「1文字1円」という報酬とは別に、「構成料金」が別途支払われることが多いかな。
執筆のルール・禁止事項
- 半角英数字に統一
- 記号は、全角文字で統一
- 鍵括弧は、「」で統一
- 「です・ます」調
- 改行や行間は、適度に改行
- 一文あたり、40〜50文字前後
- 「だ」「である」調
- 体言止め・反復法・比喩・擬人法等の、読み手に伝わりにくい表現
- ネガティブな表現
- 絶対などの表現(根拠がないので)
- 主観的な表現でなく客観的な意見を記載してください

メディアには、そのコンテンツにあった表現のマナーがあってね。
Webライティングで絶対にやってはいけないこと
コピペや他の記事からの引用は絶対になし。
AIを使った執筆が禁止されていたり、文字数を稼ぐような執筆をしたりも、ルールはきちんと守らなければいけないよ。
そういった違反行為が見つかった時点で、即刻取引終了。
場合によってはクラウドワークスからペナルティーをもらう可能性もあるから、絶対にやめよう。
クライアントとユーザーに喜んでもらえる記事を目指していこう。
用語などがわからない方は、Webライティングの書籍を読んでおくといいよ。
Webライティング案件の具体的な書き方と手順
案件の内容はさっきの感じだけど、
じゃぁ、実際にどのようにして作業を進めていくかってことよね。

ぼくが行っている具体的な執筆手順を解説していくね!
内容をしっかりと理解するまでマニュアルを読み込んでいく。
執筆が済んでから「あ、マニュアルに沿った文章になってなかった…」ということがあり、全部書き直し… みたいなことがあった…
検索した競合記事から、自分の記事に使えそうな内容をメモ。
そのまま使用すると重大なペナルティーになるからアイデアだけ拝借。
依頼内容に沿った文章になっているかチェック。
- 文章全体
- 各章ごと
- 段落ごと
- 文章ごと
ここの見直しでは、構成だったり内容だったりの確認。
送り仮名や漢字の間違いを確認。
Wordには誤字脱字を自動検出してくれる機能があるので、機能を活用しながら目視でも確認。
「CopyContentDetector」という無料のコピペチェックツールを使って、自分の書いた文章が他の記事と似ていないかチェック。
ほとんどのクライアントが、このチェックツールを使ってるよ。
書いた文章を何度も確認して、初稿を提出。
ほとんどの案件で修正なく一発で納品ということはないかな。修正の対応に真摯に向き合う。
何度か修正をして、納品。

おつかれさま!
ぼくはこんな感じでWebライティングの作業をしてる。
それではポイントだけ解説していくね。
執筆よりリサーチに時間をかけよう
書くことよりもね、書くまでの準備が大事だったりする。
ぼくはリサーチには時間をかけるかな。
クライアントから指定されたキーワードで記事を検索して、上位10位までの記事を順番に見ていくのね。

競合記事はどんな記事を書いているんだろうか…
検索エンジン(Google検索)の性質上、競合記事と同じ内容を書いても検索上位は狙えないのね。
だから競合記事に書いてあることは押さえつつ、独自の内容を盛り込んでいかなくちゃいけない。
- 競合記事の内容をリライト
- 独自の内容を追加
基本的にこんな意識で執筆していくかな。何度も言うようだけど、記事をコピーしてきてはダメだからね。
リサーチはとても重要なのよ。
まずは全文書き切る
書いてるとね、とくにWebライター初心者の人に多いんだけど、
「やっぱりあそこ書き直そう…」
みたいな思考になってね、執筆が止まってしまうことがあるのね。
とにかくね、まずは全文書き切ろう。
文字数オーバーしてもいいし、誤字脱字あっても構わない。
書き切ってから見直していく方が執筆のスピードは早くなるし、完成度も高く仕上がるから。いわゆる推敲ってこと。
執筆の手を止めないで、まずは書き切ってしまおう。
SEOライティングの書き方について知りたい方はコチラの記事をどうぞ。
余裕を持って初稿を提出する
納品前日、期限ギリギリになって初稿を提出…しては絶対にダメ。
クライアントさんの立場になって考えてみて。
クライアントさんはね、初稿をもらってから文章のチェックや修正指示を出さなくてはいけない。つまり、ギリギリに提出するってことはさぁ、クライアントさんを焦らせることになるわけよ。
提出が遅い人に、また次頼もうって思うと思う?
ぼくはね、提出期限の1日前を期限として設定してる。
クライアントさんに喜んでもらえるような仕事を心がけていこう。
AIライティングに頼らない文章力を身につけておこう
最近では、AIライティングを使った執筆も増えてきたよね。
ぼくはね、なるべくAIライティングは使わないことを推奨する。
というのはね、執筆に慣れていない方がAIライティングを使ってしまうと、文章力や思考力、つまりは執筆力が育たないから。
それに「何がいい文章なのか」という判断もできな苦なると思う。
自分で書けないライター。果たしてそれでWebライターと言えるのか。ちょっと疑問だよね。
だから手間や時間がかかっても、まずは自分で執筆できる力、実力をつけることを意識して、AIライティングは使わないようにしよう。
クリエイターの意地は持っていた方がいいと思うよ。
誤字脱字のチェックとか、要約してもらうとか、そうした校正的なことには活用しよう。
あなたも、ぜひWebライターにチャレンジしてみてね。